題名が怪しいので、また変な本が出たのかと発売された時は思ったけど、どうもそうではないらしいということでゲッツ。
前半(1〜7章)は初心者や、初心者をリードする立場にある人向けに書かれています。全くの初心者というわけではなく、一通りオブジェクト指向開発の研修や講義を受けたけど、まだ理解できていない程度以上の人向けだと思います。ただ、オブジェクト指向の本では無く、オブジェクト指向開発(設計・開発)の本で、しかも開発プロジェクトを念頭に置いているので、学生では無く、新入社員のような人が読むものでしょう。
後半はEJBを扱うので、EJB自体が理解できそうにないなら、後半は読まなくても良いと思います。筆者も9章の最後で前半までが理解できれば十分と書いていますし。
しかしながら、この本で全てが済むわけではありません。本の中でも書かれているように、説明のための嘘や省略があるので、それらの部分を他の情報で補う必要があります。