twitter での感想とか、大学の先輩らの話で「宮崎駿自身の開放されたがり」とか「技術者向け」とかそういうのは聞いていた状態で観てきた。
観てみると確かに技術系男向けのアニメというか、「美しいものが作りたい」というセリフに同意できる人が強烈なシンパシーを覚えるアニメだなという感想。主人公が天才だったりするけどそういうところはまぁ置いておいて、重ねる事がおごがましいとは思うけれども、どうしても感じてしまう。
しかしシンパシーを感じてしまうと、主人公に向けられるメッセージやセリフを耳を塞いで”違う!”と叫んで否定したくなってしまう、最後のヒロインのセリフでさえも。「宮崎駿がこの映画に込めたメッセージは自らへの許し」と主張する感想をどこかで読んだけど、確かに最後のセリフとそこへ向かうシーケンスはそういうふうに読めるしそう感じた、けれども自分はそういうのは自ら許されちゃいけないもんなんじゃないかと思う。
とか入れ込み過ぎてたら残り 2,30 分辺り、結婚式を挙げる辺りからのセリフ、演出で完全に涙が止まらなくなって、隣の人に嗚咽が聞こえるぐらいに号泣してた。以前、秒速 5 センチメートルでも映画館で号泣したけど、それとは全然違うたぐいの涙でした。
同じ会社、大学の人らにはお勧め、だけどそれ以外の人には勧めない、そんな作品だった。
それはそれとして、今艦これやってるんで、「鳳翔長門キター」とか「やっぱボーキサイト食うよねぇ」とかそんなこと考えたりしてた
最近は毎期何かしらドハマリするアニメが 1 本はある、作期はガルガンティア。今期は、神のみぞ知るセカイ 3 期。
神知るは原作未読で、アニメ 1 期 1 話が大好きで、1 期は通して観てたけど、2 期はキャラや話が好みじゃなかったのか途中で切った。で、3 期もそういう状況で、しかも OVA の続きということで観る候補からさえ外してた。
始まってみたら、大学の先輩から強く推されたのもあって観てみたら、1 話の構成・演出の良さで一気に持っていかれた。
1 話は総集編みたいなもんだったけど、それは前半少しであとは過去の話を説明しながら現状の話をしててすごい詰まった構成になってた。しかしその上でかのんの話をつなげていって、せまる危機とつのる想いを重ねてそれが一気に開放される終盤、その開放された想いを一気にむさんさせるラスト、すごい 1 話だった。神知る 1 期 1 話が読み切りモノで最高の 1 話目だとしたら、3 期 1 話は続きモノで最高の 1 話目だった。
さらに 2 話目も負けていなくて、桂馬の能力的なところを話を進めながら紹介、スピーディーな展開でギャルゲー経験者に同時攻略・爆弾処理がベースであることを提示していく構成となっていて密度の濃い話になっていた。
さてもう一回観返すか...