最後の歯医者の帰りに雑誌ばっかり購入。
メガミマガジン クリエイターズは巻頭はいつも通りの記事なんだけども、その後の「この業界で生き残るために」っていう題名で岡崎武士のインタビューが載っていて非常におもしろかった。以下に目に留まった内容をメモしておく。
2項目はよく言われることかもだけど、個性を勘違いしちゃいけないなぁと。2,3項目は、ポール・グレアムも「ハッカーと画家」の中で言及している。
絵画と同様、ソフトウェアも多くは人間が見て、使うものだ。だからハッカーも、画家と同じように、ほんとうにすごい仕事を為すには、共感する力が必要だ。
(中略)
共感能力は、おそらく良いハッカーと偉大なハッカーの、たった一つの最も重要な違いだろう。ハッカーの中には非常に賢いが、共感するということにかけては全く自己中心主義の人々がいる。たぶんそういう人が偉大なソフトウェアをデザインするのは難しいだろう。ユーザの視点でものを観ることができないからだ。
ハッカーと画家 -Hackers and Painters- Copyright 2003 by Paul Graham 日本語訳:Shiro Kawai
この共感するっていうのがとても苦手、共感するという気持ちを阻害していると思うのが「個性を誇る」ことかな。「個性を誇る」というのは「個性的でいたい、ありふれた表現・見方をしたくないという勘違い」っであって、「(勘違い)個性的ありたい」と自分を強く守るせいで、「他人の視点=自分の個性(と思っている)以外の視点」へ自分を置くことを怖がっているのだと思う。
怖がることは二つ。自分を外から見るのが恥ずかしいという自意識からくるもの、もう一つは個性が弱まるのではという勘違い個性を守ろうとする考えからくるもの。
他人に見向きもしないで守ってきた「個性」を誰が見てくれるんだろうか。同業者?同じ境遇に居る人?じゃあ、せめて身近にいるそういう人の立場に立ったか、それさえしてない。
最終回、原作物で完結していないうちにアニメが最終回を迎えるのはうまくいかないパターンになっちゃったなぁ。最後のまとめかたは「彼らの話は続きますが、これで終わりですよ〜」と言われているようなまとめ方だった。とはいえこれは想定の範囲内だしまぁいいや。結局、ハチクロアニメに対する評価は変わらず。
と書いてみたものの、原作に対して強い思い入れがあると、自分の思い描いた解釈、テンポとアニメにズレがあればやっぱり評価は低くなるね。当たり前の話じゃん...。とりあえずアニメ版ハチクロは自分の求めるものでは無かった、おしまい。
この問題をふまえて、次のパラキスはアニメが終わるまで原作を読まないことにしよう。その前にNANAをさっさと読めよ> 自分。