クライマックスの10分弱、ひたすら流れつづける涙。涙の原因は映画の景色とシンクロする自分の記憶。
以下の文章にはネタばれが含まれていますので、もし観られる方はスルーして下さい。
大学の先輩方から遠まわしに観るように勧めらて、一月ぐらいたったら観ようと思って保留してました。しかし、上映してるシネマライズって前にエコール観にいったときも割と上映期間が短かった気がしてたので、すぐ行った方がいいなぁと思いつつ、休みの日に渋谷まで映画のためだけに行くのもダルいので、平日に行くことに。というわけで、今日定時で上がって最終の19:35からの上映をば観る。
ストーリーについては上のリンクを観ていただくとして。感想、映画は3話構成(30分,20分,10分弱)になっているんですが、1,2話目(の途中)までは淡々と観ていました、あぁ新海さんらしい綺麗な背景だなぁと思いながら。で、2話目の後半になって、実は貴樹と明里が別れていたとわかった瞬間、嫌に自分の過去とシンクロ。
そして、シンクロしたのを自覚した状態で三話目が始まり、山崎まさよしの「One more time, One more chance」と共にタイトルが出た瞬間、涙が溢れてきた。その後はずっと涙が止まらなかった、こんなに涙流したのもどれくらいぶりよってぐらいに。こらえきれずに鼻水をすする自分、うぅ恥ずかしい...。
もう、三話目、画面に移るシーンも歌のメロディも歌詞も全てが自分の古傷をえぐる、まるで自分の過去を目の前の大画面で再生させられているみたいに。どうやっても過去に戻せない現在が目の前を通り過ぎていく、ミスに気がつかなかった自分自身に対するとても苦々しい感覚。ひどいね、せっかく人が何年もかけて塞いだのに。
おかげで三話目なんてどんな話だったっけとかほとんど覚えちゃいない。まぁ貴樹が最後笑っていたので良しとするよ。...どう自分の過去とシンクロするかというのは、その当事者もこの日記を観ているので内緒。
作品としはどうよ?話自体は全然と言っていいぐらい説明ないし、演出も淡々としているので、こういう話・状況にシンパシーを感じる人じゃないと「風景アニメ?」とかって感想になっちゃいそう。感想で3話目の感想しか書いてないんですが、1,2話目は3話目の布石にすぎません、3話目のアニメをやりたいから1,2話目がついてきたとかそんな感じ。
...このアニメであまりに心が揺れすぎて、時をかける少女が良いって言ってる人達の気持ちがやっとわかった感じ。涙流しすぎて疲れたよ、でももう一回観ないと話が補完できなさ気。