全2巻の伝記漫画。1巻はチャールズ・バベッジとアラン・チューリングについて、2巻でコンラート・ツーゼ、ヴァネヴァー・ブッシュ、ジョン・アナタソフについて描かれています。初めて読んだのは、3年前の大学図書館でした。
話の内容自体は有名な話なので特にコレといったものはないのですが、この本を読むときにいつも思うことがあります。それは、伝記漫画の大変さです。主要な人物以外の人物だけでなく、服装、文化、社会状況等々考えなければいけないことがすごい多いことに圧倒されそうになります。ただ、この漫画の問題点としては、主人公の全体的な話をまとめた感じなので、「なぜそういう発想を思いついたか」という過程がなく、あまりに唐突にすばらしい発想をしているように感じてしまうという問題点がある気がします。まぁ、とはいっても当事者で無い人間が発想の過程を類推するなんてどだい無理ではあるのですが...。後、部分部分のおもしろい話が全体を話すために少ししか触れられていない点が残念です。特に、ヴァネヴァー・ブッシュのmemexは今日のパソコンに通じる発想であるのでもっと詳しく話をして欲しかったというのがあります。
自分もこういう漫画描きたいなぁと思ってはいるので、この漫画を糧に頑張ろうと思います。